2023年4月から2025年末にかけて、いくつかのAI関連プロジェクトに携わってきました。振り返ってみると、今年は私にとって「AIをいかに実務で使い倒すか」を模索し続けた1年だったと感じています。
この記事では、私が今年参画した3つの案件をベースに、それぞれで得た知見や「点が繋がった」感覚について備忘録としてまとめておきたいと思います。
2025年のAI案件:振り返り
1. 案件1:AIモデルの検証とデータセット構築(2023.04 – 2025.03)
2023年4月から続いていたこの案件では、画像識別系のAIモデル(主にYOLO系やDepth系)の動作確認や検証をメインに行っていました。
具体的には、単にモデルを動かすだけでなく、以下のような「精度の土台」を作る作業に多くの時間を割きました。
- データセット作成とアノテーションの精緻化
- オーギュメンテーション(データ拡張)による耐性の検証
- 実環境に近いデータを用いた精度評価
AIモデルは「学習させて終わり」ではなく、その前段階のデータ準備がいかに重要かを痛感したプロジェクトでした。特にエッジデバイスでの動作を想定した際の軽量化と精度のトレードオフを検証した経験は、後の案件でも大きな糧となりました。
2. 案件2:要件定義のAI代替と業務フロー整理(2025.05 – 2025.09)
2025年5月からは、パッケージを販売する企業での要件定義案件に携わりました。ここでは「エンジニアリング」だけでなく「業務設計」の側面が強く求められました。
主な活動内容は以下の通りです。
- Pythonによる大量ログ解析: 複雑なシステムログを解析し、現状の挙動を可視化。
- DrawIOを用いた業務フローの整理: 属人化していた業務プロセスをフロー図として明文化。
- AIによる工程代替の模索: 膨大な仕様書やログから、AIを使って要件の不備を抽出できないか、プロトタイプを作成して検証。
この案件では、AIを「作る」対象としてではなく、「業務を効率化するための相棒」としてどう組み込むか、という上流工程での活用可能性を深く掘り下げることができました。
3. 案件3:CursorAIを駆使した爆速開発(2025年後半)
2025年の後半、最も衝撃を受けたのは「AIコーディング」の実戦投入です。CursorAIを中心としたAI駆動開発を本格的に取り入れ、開発期間の劇的な短縮を目指しました。
従来のように1行ずつ自分でコードを書くスタイルから、「AIに意図を伝え、生成されたコードを即座にレビュー・修正する」という対話型開発へシフトしたことで、以下のようなベネフィットを実感しました。
- ボイラープレート(定型コード)生成の自動化
- 複雑なアルゴリズムの初稿作成の短縮
- エラー発生時の原因特定と修正案提示の高速化
これにより、クリエイティブな設計やユーザー体験の向上に、より多くの時間を割けるようになりました。
総括:「点が繋がった」2025年
今年1年を通してAIに関わり続けてきた中で、自分の中に芽生えた大きな変化は「点が線で繋がる感覚」です。
- 仕組みを知る(モデルの検証・データセット構築)
- どのように使えるか考える(要件定義への組み込み・ログ解析)
- 実際に使い倒す(AIコーディングによる実開発)
この3つのフェーズを順に経験したことで、「AIに何ができて、どこが弱点なのか」という手触り感のある知見が得られました。以前は「便利な魔法」のように見えていたAIが、今では「強力だが癖のある精密機械」として、自分の道具箱の中に収まったように感じています。
最後に
2025年は、AIという技術が「ブーム」から「インフラ」へと変わっていく過渡期を、現場で実体験できた非常に濃い1年でした。
2026年は、この繋がった線をもっと太く、そしてより多くの価値を生み出す「面」へと広げていけるよう、さらなる探求を続けたいと思います。
以上です。



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